建築シリーズ熱海の伝説!タウト・旧日向別邸地下室「美の巨人たち」
2018年4月21日(土)22:00~22:30
忘れ去られた別荘の地下室…裸電球に込められた意味…色彩に隠された秘密…京都・桂離宮に魅せられて、自然との一体化を目指したタウト建築のすべてがここに!
4月の「美の巨人たち」は 『春の建築シリーズ』!4週にわたって建築作品をご紹介します。3週目は、日本有数の温泉地・静岡県熱海市に佇む一見普通の二階建ての日本家屋『旧日向別邸』。その地下室にスポットをあてます。
高級木材の貿易商・日向利兵衛の別荘として建てられたのは昭和10年。その後、企業の保養所として買い取られ、熱海市に寄付される平成16年までその存在は忘れ去られていました。
家を設計した建築家は渡辺仁。銀座和光で有名な渡辺が個人宅を設計するのはごく稀なことでした。そしてこの建物の下にあるのが、世界的遺産とも言うべき地下室。設計したのは、20世紀初期のドイツの建築家ブルーノ・タウト。自然と建築の調和、美しい色彩がタウト建築の特徴です。53歳から3年間、日本に滞在したタウトが唯一日本に残したのが、この重要文化財『旧日向別邸地下室』でした。
海に向かって社交室、洋室、和室の3つで構成されています。椅子やテーブルもタウトがデザイン。日本の職人の伝統的な技が生かされたこの地下室には、さまざまな仕掛けが施されています。それは一体?裸電球に込められた、タウトの忘れられない日本の思い出とは?さらに色彩にもある秘密が!
タウトはなぜ日本にやってきたのか?和であり洋でもあるこの不思議な空間は、なぜ生まれたのか?そこには“歴史の暗い影”と“桂離宮”が関わっていたのです。
ナレーター
小林薫
神田沙也加
音楽
<オープニング&エンディングテーマ>
辻井伸行
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/
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